風水は一見、おまじないや迷信のように思われがちですが、実はより良い環境を整えて最高のパフォーマンスを得るための知恵がたくさん詰まっています。
よく、西に金色はお金と言われますが、本当の風水はそんな単純なものではないのです。
例えばレストランのお席、西側の金色の席にお客様が集まるでしょうか?
つまり、同じメニューを提供されても景色が良く見える窓側なのか、それとも騒がしい場所なのか、余裕があってゆったりできるところかで、お料理その物は変わらなくても、その満足度は大いに変わることはありませんか。
また、これから新学期や新年度の移動で、どこの席になるか誰が隣の席になるか胸がときめくことや、やきもきすることは経験がありませんか。
そして、席の位置や環境で喜んだり悲しんだり、さらには、その目的を達成しやすかったり、逆に実現が不可能になったりした経験もあるでしょう。
ですから、風水とは単なる迷信やおまじないではなく、より本来の能力を引き出せるように環境を調整する方法でもあるのです。
しかし、心地よい環境は人によって全く同じとは限りません。
例えば静かなところが好きという人もいれば反対に静かな環境に不安を覚える人もいます。
ですので、より効率の良い風水をするには個人個人異なるものなのです。
しかし、殆どの方に当てはまるものもあります。
例を挙げれば、ずっと真っ直ぐな道の先にある突き当りのお家は当然、車がスピードを出し過ぎると、そのお家に突っ込む危険があります。
確かに、そのお家に突っ込んだことがなくても、その家に突っ込もうとするエネルギーに常に晒されることになります。
常にそのエネルギーに晒され続けていると、その家で心から落ち着いて休むことができずいつもイライラとした状態となり、疲れが溜まる上に、冷静に判断することもできずさらにミスも犯しやすくなるのです。
つまり、風水ではこのような場合は基本的に避けるべき環境となります。
しかし、既にそこに住んでいる場合は、その影響を受けないように壁を造る、または真っ直ぐ先になるところを少しでもずらして避ける工夫をすることです。
思い返せば、私の実家のお部屋は正にこの典型でした、私が両親に内緒で勝手に実家を出たことも風水を知れば我ながら納得します。
ただ、道路が真っ直ぐ伸びている景色も、それはそれで面白いものでもあります。
これが商店であれば、そこを通る人はその建物をずっと目にしますから記憶されやすい環境となり集客には向いていることとなります。
そして、例えば練り歩くパレードなどを見学する場合も、この位置は非常に壮観で特等席です。
なぜならば自分に向かってパフォーマンスが繰り広げられるのです。
それこそ一度、その席で眺めたら、他の席では物足りなくなる筈です。
つまり、風水はその用途によっても全く事情が変わってきます。
さて私は、勝手に引っ越しましたが、その後占いを勉強しつつも、なんと無意識に結婚の方位をとり、めでたく結婚することになりました。
私の夫は占い師で私の風水と方位の先生でもあります。
当然、住む場所は風水と方位の良いところが条件となり、住むところを探すことになりました。
やはり最初は、自分の憧れの土地。
しかし予算に見合う場所は、なかなか見つからずでした。
いいかもと思えば、先を越され、なかなか決まりませんでした。
そこで方位を優先すると、なんと自分の条件に見合う場所がすぐ見つかりました。
また風水上でも非常に良く、夫と現地に行って即決でした。
さらに念のため、その土地のハザードマップや歴史も確認しました。
ハザードマップでみると家が有る場所そのものが広域避難場所となっており、土地柄も非常に恵まれていました。
そのため、大きな地震のときも、なんと計画停電さえも全くなく、とてもありがたかったです。
仕事柄、近所関係のご相談もよく、いただきますが、その度に土地柄の差を痛感します。
風水を使って土地そのものから、それらを総合的に判断することは非常に難しいことではありますが、ごみの捨て方だけでも、その土地柄が表れるものです。
きれいな街であればゴミを捨てる時もきちんとしようとするものです。
しかし、街全体がゴミで溢れていたら、捨てることもためらいを感じなくなってしまいます。
やはり、人間は環境によって意識が大きく変わりますし、さらに人生をも左右することでしょう。
例えば保育園があれば若い人が増える町となりますが、「子供の声がうるさい」と保育園開設を反対すれば、その土地には若い人が入ることができず高齢化が進み、やがて便利な商店なども次々に撤退することとなります。
また、低い土地にお墓が集まるところは霊感がなくても重い気が集まりますから、自分自身も重たい気持ちになります。
もし、重たい感じがするのであれば、エネルギーが集中するところよりは、開放感のあるところで気分転換をしてみましょう。
環境による負担の差を実感することができるでしょう。
パワースポット巡りが流行っていますが、パワーも相性があります。
その辺は長くなりますので次回のテーマとさせていただきます。