飛鳥未明の連載コラム#9「宇宙盤の話」

飛鳥未明の連載コラム#9「宇宙盤の話」

人間の性質や性格を言葉で表すことは、とても難しいことです。
占いの場面でも、その表現が元で誤解を生じることもよくあることです。

もちろん、人間には色々な個性があることは皆さんご存知の通りですが、実際に自分以外の個人の個性を知ることは、自分に無いものを認識しないと想定も難しいことなのです。

例えば安定、自由、チャレンジ、知識、どなたでも、知っている言葉ではありますが、身体の形が皆異なるようにその物差しは個人個人それぞれ異なるものです。

安定を求める人には、チャレンジは危険なことであり、自由を求める人には、知識は固定概念に見え、チャレンジを求める人には、安定は障害となり知識を求める人には自由は無謀に見えます。
そして安定が全てと考える人からは、他の自由、チャレンジ、知識には当然、興味も薄く、それらを理解し難くなります。また、自由が全てと考える人からは、チャレンジ、知識、安定は自由を阻害するものと捉えてしまいます。さらに、チャレンジが全てと考える人からは知識、安定、自由も煩わしいものと捉えてしまうでしょう。そして、知識が全てと考える人からは、安定、自由、チャレンジを無知で愚かなことと思い込んでしまうでしょう。

この関係を文章で述べると、とても複雑なように見えますがこれを図で示したものが算命学の宇宙盤と言われるものです。

宇宙盤は、生年月日を干支に置き換え、当てはまる干支に印をつけ生年、月、日の三点を直線で繋ぎ形をつくります。

六十干支の1甲子を境に2乙丑、3丙寅、4丁卯、5戊辰、6己巳、7庚午、8辛未、9壬申、10癸酉、11甲戌、12乙亥、13丙子、14丁丑、15戊寅までが安定のグループになります。

16己卯を境に17庚辰、18辛巳、19壬午、20癸未、21甲申、22乙酉、23丙戌、24丁亥、25戊子、26己丑、27庚寅、28辛卯、29壬辰、30癸巳までが自由のグループになります。

31甲午を境に32乙未、33丙申、34丁酉、35戊戌、36己亥、37庚子、38辛丑、39壬寅、40癸卯、41甲辰、42乙巳、43丙午、44丁未、45戊申までがチャレンジのグループになります。

46己酉を境に47庚戌、48辛亥、49壬子、50癸丑、51甲寅、52乙卯、53丙辰、54丁巳、55戊午、56己未、57庚申、58辛酉、59壬戌、60癸亥までが知識のグループになります。

さて、宇宙盤の六十干支は時計の針のように並んでいます。
ただし、スタートの甲子は1の番号が振られていますから、時計の0分の場所になります。

そのため、その後の割り振りも1分ずつずれていきます。
つまり15分の位置は16番の己卯で30分の位置は31番の甲午、45分の位置は46番の己酉となり、60番の癸亥は59分の位置となります。
ですから0分から15分の間が安定のグループとなり、15分から30分の間が自由のグループとなり、30分から45分の間がチャレンジのグループとなり45分から0分までが知識のグループとなります。

自分の生年月日を干支に表した点を結ぶと、殆どの方が三角形になります。
その三角形が、栄養の分析分布図のように、どの領域に多くかかっているかで、その人の性質をみることができます。
ただし、生年月日を干支にしたものが二つ同じなら直線となり三つ同じなら、点となり、よりその領域の密度が濃くなります。
それだけその領域に対しての考えが強くなり、その分別の領域が理解しにくいことを視覚的、相対的に捉えることができます。
ですから、何を考えているか分からない人は、この自分の領域と相手の領域が重ならない上に、どの領域を優先しているかがわかります。
それが分かれば相手に対して、どのように接すればよいかも見えてきます。

逆に、重なっている部分が多い場合は、それだけお互い理解し合いやすい人となります。

価値観が似ている人は、この形も似ているのです。
そして算命学や四柱推命は性質を数値化しやすいので度合いが計りやすくなります。
卜占の場合は、そのような設定があまりはっきりしないため有るのか無いのか中間程度の表現となってしまいます。
(但し、ルノルマンは卜占ですが位置関係である程度、度合いを計ることができます。)

そして、命占と卜占を掛け合わせると、「普段は静かな人が騒がしくなっている。」「普段は騒がしい人が静かになっている。」ということも出てくるためより立体的に鑑定することができるのです。

「普段も静かな人が静か。」「普段も騒がしい人が騒がしい。」のなら、それは平常通りですが、「普段は静かな人が騒がしくなっている。」「普段は騒がしい人が静かになっている。」のは何かある状態であり、重大な事態であるのです。

もちろん、卜占だけ、命占だけでも充分、占うことはできますが、両方同時に使うことで、より鋭い占い鑑定が可能になるのです。

そして、元々の性質との現状の隔たりを知れば、自ずと原因も解決方法も、そこに隠れていることに気付くことができるのです。

ABOUTこの記事をかいた人

占い歴35年、プロ歴17年、占いライター歴5年 Yahoo!占い トップとなった※的中唖然!同業者も頼る≪ホンモノ導師≫飛鳥未明◆運命創算術を監修し、「開運館E&E」上野マルイ、「ミラ・フォーチュン」東大島、谷中銀座「たまる」などで対面鑑定を、エキサイト電話占いで電話鑑定を行っています。