飛鳥未明の連載コラム#11「占いの勉強について」

飛鳥未明の連載コラム#11「占いの勉強について」

占いを教える機会が増え、それにつれて、どのように勉強したら占えるようになりますか?
占い師になるにはどれくらい勉強したら良いですか?と聞かれる事も多くなりました。そこで今回は私の占いの勉強について書かせていただきます。

まず、最初に占いを学んだのはタロットカードでした。同級生がタロットカードで占うのを見て、自分も占ってみたくなったのです。
今はインターネットで色々な本が手に入りますが、その頃は近所の本屋さんや町にある大きめな本屋さんに辛うじてあるかな?
という程度しかありません。

友人に本を借りて、独学でなんとか大アルカナは覚えられたかな?の程度にはなりましたが、小アルカナの解説も少なく、さらに私のタロットカードに絵もないため、覚えるのは非常に困難と感じていました。

多分、殆どの方がこの頃の私と同じかと思います。

さらに大アルカナだけでもある程度、占う事ができたのでそれだけでも良いかなという気持ちもありました。
もちろん、プロの占い師に出会う事もありませんでしたし、占い師には憧れてはいましたが、弟子入りしないと占い師になるのは無理と考えていました。

その後占いの学校も増え、やはりプロになるにはプロに学ぶべきと占いの学校に通いました。
占いの学校は「占いの館に直結したタイプ」と「特定の占いを極めたタイプ」の大きく分けて2つのタイプがあります。

その他にカルチャースクールもありますがこちらは趣味の延長で楽しく学ぶ事が主な目的です。
ですから、占いを学ぶ場合はその目的によって選ぶ必要があります。

もちろん、本で学ぶ場合も占いを学問として究めた内容から、趣味として楽しむための本があります。
最初は趣味として学んで、もっと極めたいのなら専門書を読むようになります。

しかし、一般書は比較的安価で数百円からありますが、専門書のクラスになると万単位となり、数も少ない為、なかなか手に入らずオークションでとんでもない価格となる場合もあります。
最近はインターネットでも占いの方法が公開され、ネットを介した勉強方法も出てくるようになりました。

では、冒頭でも少し触れましたが「独学でも占い師になれるか?」という疑問についてです。
自分が占いを依頼する側の時、独学の人に頼める感覚なら独学で占い師を名乗る事に抵抗は無いと思います。
しかし、殆どの方は独学で学んだ方に占いを依頼するのは抵抗があると思います。

占い師には資格がありませんが、多数の団体が認定書などを発行しています。
但し証明書が無いと占ってはいけないと言う法律はありませんから、医師の診断と全く性質が異なる物なのです。
ただ、お茶やお花の○○流のように習った先生のカラーがやはり出てきます。

もちろん、相性もありますから、途中で違う先生に変える人もいます。
私の場合は、元々独学から始めましたが、やはりプロになるには、きちんと習う事をお勧めします。

最初は淡々と占いを勉強すれば、占い師になれると考えていましたが、占い師に求められるのは占いの学問だけではないのです。
学問という角度からは本である程度学ぶ事はできますが、その本から疑問に感じても検証するのは自分で実際に占ったデータしかないのです。

先生や仲間から情報を共有する事で、本の疑問や本に載せられない内容も知る事が出来るのです。

何処の業界でも、とても重要な事でもお客様に話せない部分があります。
もちろん、占いの世界でも同様です。つまり、そのような内容を本に載せる事はできないのです。

ですから、本のみで学んだ場合は、お客様側から見た部分しか知る由も無いのです。

私はプロになったばかりに果たしてできるかどうか心配になった時、先生から「自分に合った内容しか依頼されない」と言われました。
今は確かにプロの経験が15年を超えていますし、どんな内容でも自信を持って占う事にしていますが、デビューしたての時期は、できない内容を依頼されたらどうしようと怯えた事もありました。

しかし、それが顔に書いてあるのか新人の頃は確かに難しい内容は依頼された記憶がありません。
あの頃の私の風貌では、お客様から難しい依頼を頼める人では無いと思われていたのでしょう。

今は、基本的にどんな分野でもどんなご相談もお受けします。
また、コンテンツの撮影でも貫禄があるし威厳があるとも言われました。

ですから、経験の他にあらゆる相談に対応できるための勉強がずっとずっといつまでも必要と感じています。私は既に占いを教える立場にいますが、いまだに先生のところへ学びに通っています。
もちろん、教える事で同時に色々な事を学ばせて貰っています。

最近、デビューしたての頃にいらっしゃったお客様が、私のところにわざわざ来てくださいました。
デビューしたての私を覚えてくださりましたが、そのころの腕は今の私から見れば正直言って恥ずかしいレベルでした。
しかし、それでも私を覚えてくださり、とても感謝しています。

ありがとうございます。
この場を借りて、お礼申し上げます。

そのころの私にはただ、一生懸命に占う事でしたが、それだけは通じていたと思うと心が熱くなります。

ですから、例え占う経験が浅く、技術が未熟でも一生懸命、お客様の為に誠意を持って占う事が、最も大切な事と思っています。

ABOUTこの記事をかいた人

占い歴35年、プロ歴17年、占いライター歴5年 Yahoo!占い トップとなった※的中唖然!同業者も頼る≪ホンモノ導師≫飛鳥未明◆運命創算術を監修し、「開運館E&E」上野マルイ、「ミラ・フォーチュン」東大島、谷中銀座「たまる」などで対面鑑定を、エキサイト電話占いで電話鑑定を行っています。