飛鳥未明の連載コラム#3「タロットカード」

飛鳥未明の連載コラム#3「タロットカード」

占いは色々な種類がありますが、最もポピュラー占いは手相、九星気学、タロットカードでしょうか。
私が占いに最初に興味を持ったきっかけはタロットカードでした。

2019年2月に公開される映画の漫画家の魔夜峰央先生のカードがとても印象的で、そのタロットカードでクラスの友人が占っていました。
そこで、私も占ってみたくなり、本を読んで学びました。
中学生が、占いの先生に習いに行かなくても独学でもタロットカードは当り、私も漠然と占い師になりたいなと思ったのは35年以上前でした。

とは言え、その頃は22枚の大アルカナのカードが精一杯でしたがそれでも当たるのでそれで満足している自分がいました。
しかし、実際にプロになりたいと考えるとやはり22枚では恥ずかしいと思い78枚のカードが使えるようにタロットカード占いを習いに行きました。
確かに78枚を覚えるのは本当に大変ですが、実は小アルカナを含めた78枚があるからこそ占えることがあるのです。
ですから、それを知るともっともっと具体的に見ることができて、占いがもっと楽しくなります。

私は、デビュー前にタロット占いを集中的に習いましたが、昨年、久しぶりにタロット占い講座を受講しました。
そこで改めて知ったことは、大アルカナよりも前に小アルカナが存在していたことでした。
つまり、極論ではありますが小アルカナが無ければ、そもそもタロットカード占いともならないのです。

そして元々、タロットカードはギャンブルの道具でした。
しかし、あからさまにギャンブルの道具となれば邪悪なものとされてしまいます。
日本でも賭博の道具として税金をかけられた時代もあるくらいです。
実際に私が最初に手にしたカードも税金を払った証拠の印紙みたいなものが付いていました。
そのため、タロットカードは神秘的な絵を入れ、数札である小アルカナに22枚の大アルカナを足してギャンブルの道具ではない体裁になりました。

またさらに、文字を読める人が少ない時代だからこそ、そのカードの意味が解るように
タロットカードにその意味合いを示す絵を入れました。
つまり、タロットカードの絵を見れば占いができるように元々できているのです。

そう、文字が読めない方でもです。
しかし、タロットカードの解説書は文字で書かれています。
それを翻訳してもタロットの絵を文字化してそれを訳したものですからコピーをさらにコピーしたピントもずれる状態です。
これでは、翻訳された文から勉強してもそれを使えるように頭に入れることは至難の業です。

実際に絵に描かれたことを文章にしてもなかなか正確に伝わらないものです。
それを更に異なる文化圏では、ずれがさらに生じてしまうものです。

ですから、最初に手にするタロットカードはその意味合いをそのまま示したライダー・ウェイト版がおすすめです。
もちろん、私が最初に手にしたタロットカードの絵も美しくて素敵ですが、タロットカードを完璧にマスターするまではお勧めできません。そして

私のタロットカードの講座ではなんと、一日で大アルカナ22枚だけではなく小アルカナも含めた78枚全てをやります。
なぜならば、小アルカナも含めて全部揃わないとタロットカードの意味がないからです。
一日八時間、しっかりやれば私の講座の皆さまは、その日のうちに本を見なくても占えるようになっています。
それはタロットカードをしっかり見ているからです。
つまり、タロットカードと本をめくったりすれば集中できないですから講座では、タロットカードに集中できるように整えていきます。

もちろん、タロットカードには、ひとつひとつ意味もあり、さらにタロットカードの組み合わせによって解釈が広がっていきます。
しかし、そればかりを見ようとすれば全体が分からなくなっていくのです。
そして、大アルカナは人間の力ではどうにもならない世界を示しています。
例えば、恋愛で出会えるかと占い、恋人の逆がでたら占いを知らない人でも絶望的な印象でしょう。

駄目なのね。で終わってしまえば占わない方が良かったと。思ってしまうことでしょう。
しかし、小アルカナは人間が介入できる現実的な世界ですから、現状も細かく示してくれます。
その現状を正しく知ることができれば解決の方法も見えてきます。

例えば聖杯の5は聖杯が倒れ、その中の水が地面に撒かれています。
正に覆水盆に返らずの状態で悲しんでいる人がいます。
しかし、その人の後ろには水で満たされ倒れていない聖杯が2つあります。

つまり、既に目の前の3つの聖杯は失敗しいてるけれど後ろにある2つは、まだ残っているため、全てのチャンスを使い果たしているのではないのです。
ですから、この残りのチャンスを見出すことが解決法となるのです。
過去の3回は失敗しても、そこから何かを学んでいるのなら、4回目そして5回目は成功率も上げることができます。
確かに3回も失敗すると、さすがに心の中で4回目を挑もうとはなかなか思えなくても背後に2つのチャンスが、まだ残っていると思えばかなり違います。
それを文字のキーワードで読んでいくよりも、その様子を示した絵をみれば一目瞭然です。
もちろん、相手に説明も非常に簡単です。

占いはただ、当てるだけではなく、僅かな可能性も引き出すツールなのです。
しかし、ただタロットカードの意味を丸暗記では、その世界は見えないのです。
例えば、英単語を沢山覚えても英語でコミニケションができるでしょうか。
つまり、タロットカードは基本的な作法を練習すればどなたでも占うことができる素晴らしい占いです。

ABOUTこの記事をかいた人

飛鳥未明

占い歴35年、プロ歴17年、占いライター歴5年 Yahoo!占い トップとなった※的中唖然!同業者も頼る≪ホンモノ導師≫飛鳥未明◆運命創算術を監修し、「開運館E&E」上野マルイ、「ミラ・フォーチュン」東大島、谷中銀座「たまる」などで対面鑑定を、エキサイト電話占いで電話鑑定を行っています。